今回は『コインランドリーは儲かるのか?経営の実態を調査』です。
皆さんが一度は目にしたことあるコインランドリーですが、実際どれだけの売上を得ているのか気になった事はないでしょうか?
そこで今回は、コインランドリーの実態について調査していきます。
1.店舗数の推移
2.売上額と経費
3.利用者の実態
4.設備投資の費用
1.店舗数の推移
こちらは2019年までの店舗推移を表したグラフになります。
見ていただくとわかるように年々店舗数は増えていき、今ではコンビニ最大手のセブンイレブンと変わらぬ店舗数となりました。
店舗数が増えた背景として、機材を購入しなくてもリース出来ることや市場ニーズが増えていることです。
また、消費者のニーズとしては、共働き世代の増加や単身世帯の家事に掛かる時間の短縮が要因としてあります。
これだけの店舗数になってくると競合性が非常に高くなってきますので、他店との差別化が最も重要となります。
店舗数は年々増えているため、成功するには他店にないサービスを作る必要がある。
2.設備投資の費用
平均的な数値で計算した場合、洗濯機と乾燥機10台ほどの店舗で計算すると、内装費や機材だけで約2000万円ほど掛かります。
内訳としては、機材が1300万円で内装費用が700万円ほどです。
土地の大きさは10坪から15坪あたりが平均的で、イメージ的にはコンビニの大きさと同じくらいになります。
リースの場合だと月々15万円~20万円ぐらいが相場です。
設備投資は小規模ながらも大きな費用が掛かります。最低でも2000万円ほど準備しなくてはならない。
3.ランニングコスト
こちらはある店舗さんの月々の支払い内訳になります。
人件費はパートさんを雇って店舗全般の清掃や整理整頓をしてもらっている費用です。
コールセンターは24時間稼働店舗の為、トラブル時などのお客様対応費用としてお支払いしているものです。
ここには含まれていませんが別途ガス代が月6万円程度掛かっているので、トータルで約30万円掛かりますが、もちろん稼働率が上がればコストも増えていきます。
4.月の売上
上記で記述した店舗の1日の平均売上は1万円~1万5千円になり、1カ月の平均売上は40万円~45万円です。
年間平均売上げは約500万円なので、手残りは500万−経費360万=140万円になります。売上は天候に大きく左右され、雨の日の売上は晴れの日と比べた場合、約3倍ほど好調な日もあるようです。
ちなみに大手フランチャイズ加盟店の平均売上も年間で400万円ほどです。
5.コインランドリーの注意点
コインランドリーを始める際に営業マンから計画書を提示され、実際に大赤字をくらったオーナーさんの実話です。
当初の計画書では月70万円~90万円の売上があり、2年目からは店舗の認知度も更に上り、月に120万円の売上見込みがあるからと3000万円の契約を結びました。
しかし実際の月の売り上げはその半分の40万円もなく、月の収支は大きくマイナス。
更に稼働率が悪かった洗濯機を多く買わされ、余分な設備投資までしてしまい、言われるがままにお金を使ってしまいました。
オーナーさんの家庭は崩壊し、自己破産寸前まで追い込まれる結果となりました。
当時はコインランドリーに関しての情報があまりない時代でしたので、このような結果に至りましたが、現在ではたくさんの情報が入りやすく失敗はしにくくなりました。
しかし情報が増えたからこそライバルの店舗数も増えておりますので、新規参入するには他店との大きな差別化が必ず必要となります。
6.コインランドリー利用の目的
この数値から見えてくるものは「雨」や「大きな洗濯物」などが理由として多く、家庭の洗濯では出来ない事をコインランドリーに求めて行く人が多いようです。
年代別にみても幅広く、男女の構成比で見てもほぼ一緒でした。
布団に関してはクリーニング屋さんで洗うよりもコインランドリーの方が圧倒的に料金が安く、またアレルギー持ちの方は2週間に1度洗濯を行なえば効果的だと言われています。
家の洗濯機や乾燥機では洗えない物の持ち込みが多く、また雨の日がコインランドリーの売上げは良いです。
まとめ
コインランドリー投資に関しても駐車場経営と同じく、不労所得になります。土地の面積もそれほど必要にはならず、維持しやすい事業だと思われます。
しかし初期投資が大きく掛かるデメリットがありますので、本当に回収できるかどうかは慎重に判断しなければなりません。
半径500M圏内の競合店を事前にリサーチし、自身で計画書を一度作成してみることも大事ではないかと思います。
筆者が見たフランチャイズのやり方で、ウォッシュハウスはオーナーとの向き合い方がとても親切で良かったと思います。